日銀金融緩和で銀行証券から意見

4月11日21時49分

日銀は、大規模な金融緩和を実施するにあたって、市場の理解が欠かせないとして、銀行や証券会社の担当者を招いて意見交換する場を設け、金融機関からは「日銀が巨額の国債を買い入れるだけに運用に必要な国債を十分確保できるのか不安だ」といった声が出されました。

日銀は大規模な金融緩和策に基づいて、巨額の国債を円滑に買い入れるうえで、市場を構成する金融機関の理解と協力が欠かせないとしており、１１日、銀行や証券会社、それに生命保険会社など、国債を保有するおよそ５０の金融機関の幹部を招いて意見交換を行いました。
この中で金融機関側からは、日銀がより長い年限の長期国債を巨額に買うことになっただけに、金融機関が資金を運用するために必要な国債を十分に確保できるのか不安だという声や、日銀がこれまで公表していない国債の買い入れの日程を、今後は事前に公表するよう求める声などが出されたということです。
東京債券市場では、日銀が金融政策を改めたあと、償還期間が１０年の国債の利回りは史上最低の水準を更新するなど、短期間で激しい値動きとなっています。
日銀は１１日に出た金融機関側の意見を今後の政策運営に反映させていく方針ですが、１１日は、早速長期国債の買い入れを１２日に実施すると発表し、市場との対話を強化する姿勢を示しました。

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