米韓有事対応の図上訓練施設公開

3月15日19時0分

アメリカ軍と韓国軍は、朝鮮半島での有事への対応を図上で訓練する施設をメディアに公開し、有事への備えをアピールすることで、北朝鮮側に軍事的な挑発を控えさせるねらいがあるものとみられます。

アメリカ軍と韓国軍は１５日、韓国の首都ソウルのアメリカ軍基地にある「戦闘模擬訓練センター」の内部を、メディアに公開しました。
このセンターでは毎年、米韓合同軍事演習の一環として、朝鮮半島での戦争や内乱などの有事を想定して両国の軍が指揮系統や後方支援の運用能力を高める図上訓練「キー・リゾルブ」を実施しています。
訓練の内容は軍事機密に当たるとして撮影を認められませんでしたが、実際の訓練では、司令官の指揮に基づいて、モニターに映し出される戦闘や輸送の部隊の動きを確認するということです。
今回、両国の軍が施設を公開した背景には、有事への備えをアピールすることで、北朝鮮側に軍事的な挑発を控えさせるねらいがあるものとみられます。
韓国国防省の報道官は、１５日の記者会見で、「北朝鮮がどのような挑発を行うか分からず、国を挙げて多角的に対応できるようにしている」と述べ、アメリカとの軍事演習と並行して、さまざまな状況を想定して北朝鮮の動向を警戒していると強調しました。

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