被災地の大学中国で留学をアピール

3月9日23時10分

東日本大震災の影響で外国人留学生の数が伸び悩むなか、被災地の岩手県や宮城県などの大学が、北京で開かれている国際留学フェアに参加し、大学の魅力を中国人の学生にアピールしました。

この留学フェアは中国教育省傘下の団体の主催で、９日と１０日の２日間、北京市内で開かれているもので、およそ３０か国から４００以上の大学が参加しています。
日本からは被災地の岩手県や宮城県を含む３８の大学などが、日本への留学や各大学の魅力を紹介するコーナーを設けました。
このうち岩手大学の担当者は、東日本大震災からの復興を目指して農林水産業関係や防災の教育に力を入れていることなどを説明し、訪れた中国人の学生たちに資料を手渡していました。
独立行政法人の「日本学生支援機構」によりますと、去年の外国人留学生の数は１３万７７５６人で、東日本大震災の影響で最も多かった３年前と比べて３％減っているということです。
参加した中国人の女子高校生は、「地震の影響はもう感じません。大事なことは、留学で知識や文化を学ぶことだと思います」と話していました。
岩手大学の岩渕明副学長は「留学生の力を被災地の復興につなげられるよう、多くの留学生を呼び込みたい」と話していました。

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