千葉不正経理問題で全額弁済が完了
6月7日6時48分
千葉県庁で４年前、巨額の不正経理が発覚した問題で、県は、損害と認定した１０億３８００万円が職員や関係した業者などからすべて弁済されたことを明らかにしました。
千葉県庁では、４年前、事務用品を発注したように装って代金を業者の口座にプールしたり、一部を私的に流用したりした不正経理が明らかになり、職員４人が業務上横領などで有罪判決を受けたほか、およそ１８００人が処分を受けました。
千葉県は、偽装発注などによる損害を１０億３８００万円と認定し、当時の管理職全員と関係するＯＢの職員、それに業者に弁済を求めた結果、対象ではないＯＢ職員からも協力の申し出があり、ことし４月の時点で損害はすべて弁済されて県の歳入に繰り入れたということです。
一方、千葉県は懲戒免職となったあとも賠償に応じていない２人の元職員と、支払いを拒否している業者１社に対しては、引き続き賠償を求めるということです。
千葉県は「若い職員に負担をかけまいと、退職者などがなるべく早い段階で弁済を完了させようと協力してくれた。不正経理はあってはならない問題で今後の教訓としたい」としています。
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