ＥＵ・中国貿易摩擦対話で解決すべき
5月27日9時39分
ドイツを訪問している中国の李克強首相とメルケル首相が会談し、ＥＵ＝ヨーロッパ連合と中国との間で懸案となっている太陽光パネルなどを巡る貿易摩擦について、対話によって解決すべきだとする方針で一致しました。
２５日から３日間の日程でドイツを訪問している中国の李克強首相は、２６日、首都ベルリンでメルケル首相と会談しました。
ＥＵは今月、ヨーロッパで販売を伸ばす中国製の太陽光パネルについて、価格を不当に引き下げたダンピングの疑いで、制裁として新たな関税を課す措置を加盟国に提案するなど、ＥＵと中国の貿易摩擦が激しさを増しています。
会見でメルケル首相は、「この問題ができるだけ早く解決するよう、ドイツは今後、中国と集中的に協議していきたい」と述べました。
これに対し李首相も、「双方の努力と対話によって、中国とＥＵの貿易摩擦が解決されることを望む」と述べて、両首脳は、対話によって問題を解決すべきだという考えで一致しました。
ＥＵは、太陽光パネルに続き、携帯電話の通信ネットワークに使われる中国製の機器を巡ってもダンピングの疑いがあるとして調査に乗り出す方針を示していますが、ヨーロッパ最大の経済規模を持つドイツでは、中国との関係が悪化し自動車など輸出に悪影響が出ることを懸念する声が強まっています。
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