国連・世銀初のアフリカ合同訪問
5月23日7時0分
国連のパン・ギムン事務総長と世界銀行のジム・ヨン・キム総裁は、紛争を抱え経済成長が進んでいないアフリカ諸国への初めての合同訪問を始め、国際社会として和平への取り組みを支援する姿勢を強調しています。
国連のパン・ギムン事務総長と、世界銀行のジム・ヨン・キム総裁は、初のアフリカ諸国への合同訪問を始め、２２日、最初の訪問国、コンゴ民主共和国の首都キンシャサに到着して、カビラ大統領と会談しました。
会談では双方が、東部のゴマ近郊で政府軍と反政府武装勢力との戦闘が激化している現状や、現地に展開する国連の平和維持部隊がまもなく武装勢力に対する「攻撃任務」を担う旅団を構成することなどについて、意見を交わしたものとみられます。
会談後の記者会見で、パン事務総長は「武装勢力による暴力が再び激化している現状を深く懸念してる」と述べ、みずからも２３日ゴマに入り、現地を視察する考えを明らかにしました。
また、世界銀行のキム総裁は、コンゴ民主共和国と周辺各国の安定化のために、医療や教育、水力発電などの事業に新たに１０億ドルの融資を行う計画を発表し、国連と世界銀行が足並みをそろえて和平への取り組みを支援する姿勢を強調しました。
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