細川ガラシャ描いたオペラ披露

3月31日23時29分

キリシタンとしての信仰を貫き、壮絶な最期を遂げたことで知られる細川ガラシャを描いたオペラが、熊本市の細川家の庭園で披露されました。

オペラは細川家と親交がある沖縄県立芸術大学の豊田喜代美教授が企画したもので、上演の前には熊本市内にある細川ガラシャの墓をお参りしました。
オペラの会場は墓の近くにある細川家の庭園に特別に設けられた舞台で、細川家の関係者などおよそ１３０人が集まりました。
演目は今から３１５年前にオーストリアのウィーンで作られた「勇敢な婦人」という名の細川ガラシャの生涯を描いた作品で、豊田教授によりますと、熊本市で披露されるのは初めてだということです。集まった人たちは、キリスト教の布教が制限されていた時代に信仰を貫き通し、壮絶な最期を遂げたガラシャの生涯に思いをはせていました。
観客の女性は、「会場で桜の花びらが舞っていて、ガラシャの魂に包まれたような気がして涙が出ました」と話していました。
また豊田喜代美教授は、「ガラシャが目の前にいるような気持ちになりました。見た人が生きていくうえで、力をもらえる作品だと思います」と話していました。

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