津波想定し列車乗客の避難訓練和歌山

3月9日21時53分

南海トラフの巨大地震で最大１８メートルの津波が想定されている、本州最南端の和歌山県串本町で、列車の運行中に地震が発生したことを想定し、乗客を高台に避難させる訓練が行われました。

ＪＲ西日本和歌山支社が行ったこの訓練は、通勤通学の利用が多い時間帯に串本町の沖合で震度７の地震が発生し、大津波警報が出されたという想定で行われました。
訓練用の列車には高校生や地元の人たちおよそ１５０人が乗り込み、車内放送で地震発生が知らされると、海抜５メートルほどの内陸部で緊急停止しました。
そして、乗客たちは備え付けのはしごをドアから線路上に降ろして次々と降り、およそ３００メートル先の海抜３７メートルにある高台を目指して、避難路を駆け上がっていきました。
地元の高校２年の男子生徒は「電車の中では、自分も他人を助ける立場になれると思う」と話していました。
ＪＲ西日本和歌山支社の鹿野篤志安全推進室長は、「今後も訓練を繰り返し、南海トラフの巨大地震に備えていきたい」と話していました。

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