韓国情報組織トップに元軍高官指名

3月2日20時59分

韓国のパク・クネ大統領は、国の安全に関わる情報収集を行う国家情報院のトップに北朝鮮に厳しい姿勢で知られる軍の元高官を指名し、北朝鮮が対決姿勢を示すなか、安全保障に万全を期す態勢を整える狙いがあるという見方が出ています。

韓国の大統領府は２日、パク・クネ大統領が、北朝鮮情勢をはじめ国の安全に関わる情報の収集を行う国家情報院の院長に軍の元高官のナム・ジェジュン氏を指名したと発表しました。
ナム氏はアメリカと韓国の連合軍司令部の副司令官や陸軍参謀総長を歴任していて、パク大統領にとっては、就任前から安全保障政策の相談役として重用してきた人物です。
また、ナム氏は北朝鮮に厳しい姿勢で知られていて、北朝鮮が核実験を強行するなど対決姿勢を示すなか、大統領直属の情報機関のトップに指名することで、安全保障に万全を期す態勢を整える狙いがあるという見方が出ています。
国家情報院は前のイ・ミョンバク政権下では、違法な情報収集や不正工作の疑惑が持ち上がり批判が上がっていたことから、パク大統領としては気心が知れたナム氏に組織の立て直しを託す狙いもありそうです。

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