2月11日7時3分
長野県の中部や南部の農村に伝わる伝統の歌舞伎を披露する発表会が、１０日、長野県伊那市で開かれました。
この発表会は、毎年、長野県伊那文化会館が地域の伝統文化を残そうと開いていて、ことしは、長野県の南木曽町、下條村、伊那市に伝わる３つの伝統的な農村歌舞伎が披露されました。
このうち、下條村で江戸時代から続く「下條歌舞伎」の発表では、村の伝統を伝えている地元の歌舞伎教室の小学生９人が、歌舞伎の代表的な演目「菅原伝授手習鑑車曳きの段」を披露しました。この演目は、失脚した平安時代の貴族、菅原道真の人生を描いていて、舞台では道真を巡り、敵と味方に分かれた３人の兄弟が争う場面がダイナミックに演じられ、観客からは大きな歓声が上がっていました。
会場を訪れた女性は「子どもたちがしっかりとせりふを覚えていて感心した。伝統の歌舞伎が長く残ってほしいと思う」と話していました。
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